伝わる・揺さぶる!文章を書く 山田ズーニー
文章術の本だと思って読んでいたら
それ以上にコミュニケーションの本でした。
人に伝わる文章を書くための戦略とは
ゴールをはっきりと描き、相手の性質や、相手から見た自分を読みながら、手を打っていく。
そうすることで、思い通りの結果を出せるようになってくるのだけれど、
それだけでは、相手に合わせすぎて自分の感情を犠牲にしてしまう。
だから、正直に
自分を偽ることなく思いを語りつつも
他者の意志を踏みにじることなく人と関わる
それはたやすいことではないけれど
そのために表現力を磨くのだと。
あるいは、ものを考えるときに陥りがちな「思考停止ポイント」の話。
考えるってしんどい作業だから、ついつい安定したものに寄りかかりたくなる。
「正しい主義主張」がまさにそれで、十分に咀嚼することなく信じ込んでしまい人に押しつけちゃう。
偉い人の言葉とか、自分の信条とか、
「絶対」って言いたくなることとか(あるなあ・・)
気をつけなくちゃ。