ミッドナイトスワン
映画館で予告編を見たときから気になっていたのですが、
昨日、ふと15分バージョンの予告編をYouTubeで見まして
これは絶対に見なければ。
そう確信して映画館に行ってきました。
ショーパブで働くトランスジェンダーの凪沙。
母親にネグレクトされている中学生の一果(いちか)。
凪沙は養育費目当てで親戚の一果を引き取り、一緒に暮らし始める。
「子どもなんて嫌い」と言い放つ凪沙と、何もしゃべらず笑うこともない一果。
通い始めた中学で、凪沙のことをからかってきた男子に、一果は椅子を投げつける。
そんな一果がみつけた光は、下校途中に見つけたバレエ教室。
お金がないから通えないと思ってたところに、バレエ教室の体験レッスンで知り合った同級生りんちゃんが、アルバイトを紹介してくれて
一果はバレエの才能を開花させ、めきめきと上達していくのだけれど
朝になったら消えてしまう夢のようにはかなくて
だからこそ切なくて残酷で美しくかなしい。
ネタバレはしたくないのでこれ以上は書かないけれど
見終わったあとも、映画の世界がすぐそばに感じられて。
近くに凪沙がいるようで。
遠くから一果を見守っているようで。
どっぷりはまってしまいまして
パンフレットとノベライズ本も購入し
YouTubeで関連動画をみています。
このトークライブがおもしろかった!
映画ではバレエが重要な役割を果たしていました。一果ちゃんのバレエも素晴らしく。
映画のバレエ監修をした千歳美香子さんと、バレエ教室のレッスン画面で流れるピアノ曲を提供した”バレエピアニスト”の蛭崎あゆみさんのトークライブ。映画の裏話やバレエあるあるの話がたくさん聞けました。
蛭崎さん「短調の曲はダンサーにエネルギーを与えると思うんです」
千歳さん「バレエは表面に見える華やかな世界の影にある何倍、何十倍もの厳しい努力、鍛錬の上に成り立っているんです。どの世界でも同じですけど」(意訳です)
こちらは15分バージョンの予告編。
これだけでもすごいんですけど、本編はこれ以上に素晴らしいです。
絵を見る技術 前書き
「君は見ているが観察していない、ワトソン君」とはシャーロック・ホームズの言葉。
無目的に見るか、問いを立てて観察するか。
観察しない限り、洞察は得られない。
名画と呼ばれる絵には、漠然とみているだけでは到達できない「真実」があって
その真実に近づくための方法、観察のやり方が書いてあるそうなんです!
ワクワクしませんか?
これが前書き。
続きが楽しみだー。
AIに負けない子どもを育てる~リーディングスキルテストやってみました
教科書をちゃんと読めない子ども、そして大人が実は増えているんだそうです。
字は読めても、書いてある内容を正しく理解しているとは限らない。
あなたはちゃんと読めていますか?
と聞かれても、自分では読めてるつもりだからわからないもので。
それを客観的に判定できるように作られたのが、リーディングスキルテスト、RSTです。
この本に体験版が掲載されているのでやってみました。
その結果が衝撃的だったのです!
リーディングスキルテストは6分野7項目に分類されていまして、
①係り受け解析:文の基本構造を把握する力
②照応解決:指示代名詞が差す物や。省略された主語や目的語を把握する力
③同義分判定:2分の意味が同一であるかどうかを正しく判定する力
④推論:小6までに学校で習う基本的知識と日常生活から得られる常識を動員して文の意味を理解する力
⑤イメージ同定:文章を図やグラフと比べて、内容が一致しているかどうかを認識する能力
⑥具体例同定:言葉の定義を呼んでそれと合致する具体例を認識する能力
具体例同定には、(辞書)辞書由来の問題と、(理数)理数系の教科書からの問題の2分野があります。
体験版ではそれぞれの分野・項目で、易・普通・難・超難の4題ずつ出題されていて、全部で28問。配点は、易が1点、普通2転、難3点、超難4点なので、各分野・項目で10点満点。
本が読める大人の目標点は各分野6点以上。つまり超難問はまちがえても大丈夫、読めてるってことですね。
てなわけで、わたしの結果です。
①~④は満点でした。エッヘン!
⑤は6点。超難問をうっかり間違えてしまいました。てへへ。
そして、⑥の2項目、これがなんと0点だったんです。
辞書も理数も、見事に両方とも。
ええええ・・・
わたし読めてないのか・・・・・
かなりのショック。
どれも、答えを見て少し考えたら、「あ、そこか~!見落とした~引っかかった~」って感じなんですけど、それがひとつやふたつじゃなくて8問続くってことは。
問題文を自己流に解釈して誤読してるってことですよね。
読めてないんだ。
明白な証拠を突きつけられてしまって、弁解の余地がありません・・
そういえば、言葉の定義を正確に覚えるのが苦手です。
覚えてる途中で勝手にアレンジしちゃうこと、あるなあ。
前提条件をうっかり忘れてしまうとか。あるある。
・・・気を取り直して、これからどうするか。
本には、読解力が向上した人の体験談も手記として掲載されていました。
意味をじっくり考えながら読む体験、これがやっぱり効果的のようです。
やってみよう。
マインドフルネスにも近そうですね。
最高の絵と人生の描き方
今日ご紹介する本は、「アニメ私塾流・最高の絵と人生の描き方」。
大学生の娘が友だちから「読んだら人生観が変わった!」と紹介され、「これ、おかあさん好きなんじゃないかな?」とピンと来たそうなんです。
いや、娘のカンは正しかった。
絵がうまくなるための方法論が、わかりやすく具体的実践的に書いてあるんですけど、それは絵を描くことにとどまらない。
仕事でも何でも、うまくなりたい、上達したいことにも応用できそうなんです。
例えばこんな感じ。
・他人の目を気にせず描き続ける。他人と比較せず、いいところは吸収する。比較して自分の行動を制限してしまってはダメ。下手なのは描いてないから。
⇒ とにかく行動が大事ってことですね
・自己満足でいい。評価の基準は自分の中に持つ。
⇒ 自分軸を持つこと、課題です
・初心者は質にこだわり、正しく描く。質は速さに変換できるが、速さは質には変換できない。
・うまくなるパターンは、熟成と拡張の組み合わせ。熟成はひとつの形を描き続け、拡張はいろいろな形に挑戦する。
・守破離 守:忠実に再現する 破:ノウハウを探す 離:独自性を追求
⇒ まず基本をしっかり身につけて、広げていくのはそれからだ
・まじめの落とし穴。方向性のズレた練習では上達しない。目標をしっかり持つ。
・上達するには意識すべきポイントを徐々にふやしていく。自分のレベルと弱点を分析し、目標との差を埋めるような練習法を選ぶ
⇒ むやみやたらに練習すればいいってもんじゃない
・絵を描くときは、抽象と具象を往復する
抽象で全体の漠然とした形を捕らえ、具象で細部までのはっきりと形を見る
・無意識が最大の敵。なぜこのように描くのか、説明できるようにし、改善策を常に考える
⇒ 具体と抽象の往復運動、無意識を意識するっていう抽象的な方法論が、
「絵を描く」という具体的作業に落とし込まれていてわかりやすい!
てな感じでメモしだすときりがないほどたくさんあるんですけど、最後にもうひとつ。
・デッサンは筋トレ 描きたい方向性と自分の弱点を意識して行う。意識せずに筋トレしても効果は薄い。
そうなんだー! 筋トレ、意識せずにやってたわ~(汗)
医師に運動しなさいと言われたら最初に読む本
お医師さんに運動しなさいって言われたわけではないけれど、読んでみました。
筋トレやってるけど、なかなか筋肉量増えないので。
筋肉量が多いのはなんと言っても下半身。
だから、下半身を鍛えるのがいいんですって。
そして、ゆるい運動を長くやるよりも、キツい運動を短時間やった方が効果あり。
心拍数の目安として
(220-年齢-安静時心拍数)×0.6+安静時心拍数
になるくらいの運動を続けるのが良いそうです。(カルボーネン法という計算法)
わたしの場合、目標心拍数は 123 でした。
普通のウォーキングやヨガだとせいぜい100くらい。
ちょっとキツい筋トレじゃないと、120までは上がってない!
その事実に気づいたのでした。
筋肉量、増えないわけだ~
他にも、
・肩こり対策には動的ストレッチ
・ストレス対策には、筋肉に一度力を入れてから緩める 漸進的筋肉弛緩法
・中性脂肪やコレステロールを減らすには、一日30分の有酸素運動+筋トレ
・食事は14品目をバランス良く、嗜好品も忘れずに
などなど、取り入れたいことがいろいろありました。
というわけで、心拍数123以上の筋トレを毎日、時間は1分でもいいから続けていこうと思います。
めざせ筋肉量アップ!
ミライの授業
14歳に向けて書かれた本です。
中学生になった気分で読んでみました。
まあ、なかみはそんなに変わってないし。
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未来をつくろう。
君たちが望む未来を。
どんなに苦しい環境に追い込まれても
たったひとりになっても
世界をひっくり返すことはできる。
そのためにわたしたちは学ぶのだ。
未来をつくるために、歴史を学ぼう。
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ってなわけで、未来を変える法則が5つ、歴史上の偉人のエピソードを例に挙げて解説してあります。
戦場での戦死原因の多くは、戦闘によってではなく劣悪な環境での感染症によるものであることを統計学によって証明し、世界の医療・福祉体制を大きく変えたナイチンゲール。
(法則1 世界を変える旅は「違和感」から始まる)
高校教師から一念発起して大学に入り直し、アメリカ留学でもあえて知名度の低い大学を選び、帰国後にも競争の激しい人間用新薬の研究ではなく動物用新薬に対象を絞り、「画期的な動物用新薬を作ればやがて人間にも応用できるはず」という仮説を証明してノーベル賞を取った大村智。
(法則2 冒険には「地図」が必要だ)
日本国憲法に「男女平等」という概念を持ち込み、男尊女卑で女性が虐げられていた日本社会を、たった一行のルールでひっくり返したベアテ・シロタ・ゴードン。
(法則3 一行の「ルール」が世界を変える)
伊能忠敬が日本中を測量して正確な地図を作り上げたのは、天文学の師である高橋至時とともに「地球の大きさを知りたい」という夢のためだった。
(法則4 すべての冒険には「影の主役」がいる)
国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)のお飾り代表だった緒方貞子。湾岸戦争の際に起きたクルド人難民問題に対し、彼女はシロウトの立場から「国内に残っている限り迫害を受けても難民とは言えない」というこれまでの常識をひっくり返して彼らを救ったのだ。
(法則5 ミライは逆風の向こうにある)
他にも魅力的な歴史上の人物が、グッとくる名言とともに紹介されています。
マーガレット・サッチャーが父アルフレッドから繰り返し言われていた言葉が一番響きました。
「ほかの人がやっているから、というだけの理由で、何かを決めてはならない。何をするかは自分で決めなさい。そして、自分の決断についてきてくれるよう、まわりの人間を説得しなさい」
世界を変えるのはいつの時代でも新人である。
賛成する人がほとんどいない、大切な真実。
それをだいじにしていこう。
実年齢は関係ないのだ。
緒方貞子さんがUNHKRの代表になったのは63歳なんだから。
そういう意味でも勇気をもらえる本でした。
14歳でなくても、ね。
アメリカのめっちゃスゴい女性たち
アメリカをいろんな方向に動かしてきた、めっちゃスゴい女性たちが紹介されてました。
雑誌「an・an」の連載コラムだったそうで、ひとつひとつは短くて、はじめはちょっと物足りないような気がしてたんですが、次から次にお披露目されるスゴい女性たちの数々に、じわじわとお腹いっぱいになってきます。
それでもやめられないとまらない。
スラム出身だったり、自閉症だったり、親が麻薬中毒者だったり、性的虐待を受けたり、就活に失敗したり、長年尽くしてきた夫に浮気されたり、ガンに冒されたり、銃で撃たれたり、取材中にロケット砲の破片で片目の視力を失ったり、
そんな境遇や降りかかる運命にも立ち向かい、信じるもののために活動してきた女性たち。
政治や司法や軍隊でもしなやかな力を発揮し
銃規制に反対する全米ライフル協会と真っ向から対決し
ショービジネスでは「女にはお笑いはわからない」という常識を打ち破って大成功
・・・そんなふうに社会を変えてきた例が、これでもかと言わんばかりにまだまだたくさんあるんです。
圧倒されましたー。
そして、タブーを超えるのって、自分の気持ち次第。
思ったように生きればいいんだ。
そんなふうに思ったのでした。