マリマリのブログ

日々の気づき、読書メモなど

怖くない湊かなえ

山女日記 (幻冬舎文庫)

湊かなえさんと言えば

「告白」「贖罪」「白ゆき姫殺人事件」「Nのために」etc.

いかにも怖そう!

 おもしろそうだから読みたいんですけど、怖いのダメなんです。

 

怖い本を読むと、しばらくの間恐怖に囚われてしまって動けなくなります。

感情や思考をシャットアウトしないと、怖くて息ができなくなるような感じになって。

怖いししんどいし疲れるからイヤなんです。

 

そんな人に朗報!そんな人がどれくらいいるかはわからないけど。

 「湊かなえのこの本は怖くないよ」って教えてくれる人がいまして、読んでみました。

 

「山女日記」

山に登る女たちの物語。

妙高山火打山槍ヶ岳利尻山、白馬岳、金時山、そしてニュージーランドのトンガリロ。

 表向きは幸せそうな顔をしていても、心の中には人に言えないモヤモヤをたくさん抱えている女たちが山に登ります。

みんな山登りは好きなんだけど、一緒に登る人たちはなんかウザいひとばっかり。

せっかくの山登りなのに。

そういうモヤモヤした気持ちが、少しずつ変わっていくんです。

これが山のマジック?

 

読んでいる途中はなんとなーくイヤーな気持ちになってくるけど、そこがイヤミスの女王? でも、ラストはほろり。

人ってそとから見ただけじゃわからないなあ。

それを痛感しました。

 

そして、ラストのトンガリロはニュージーランドにある山だそう。

ここでは、人生観が変わるくらい美しい湖に出会いました。本の中で、だけど。

これはいつか絶対ほんものを見に行きたい!

 

山女日記 (幻冬舎文庫)

山女日記 (幻冬舎文庫)